私の掏明くん
第15章 病室で
掏明「今日はどうされました?」
千尋「どうもこうも」
掏明「顔色は良いようですね、ちょっと
お熱計りましょうか」
千尋「あっ」
掏明「…」
昔の人がやるように
おでこを当て熱を計った掏明
熱っぽくないし計ったって何もないはず
だったが…
掏明「少し熱いですね」
千尋「そうかな?」
掏明「医者の言う事は聞きなさい」
千尋「ふふふ、は~い(笑)」
掏明が医者なんて
似合わなくて思わず笑いそうになったが
千尋はベット脇に腰掛け言われるまま
医者である掏明の診察を
受ける事に
掏明「では胸の音聞くんで、前を開けて
ください」
千尋「…はいっ」
最初は笑っていたけど
段々、本当の医者と患者のように思え
病室という事もあり、いけない事をして
いるような
そんな気持ちになった