テキストサイズ

私の掏明くん

第17章 誕生日なのに…



掏明「…0時」


プレゼントを用意し
掏明は千尋の帰りを待っていた
だけど千尋は日付が12日に変わっても
1時、2時
3時になっても
帰って来る事はなかった


掏明「…千尋」


その日
掏明は眠る事なく
千尋の帰りを待っていたが
結局、千尋が帰ってきたのは朝方の5時
しかも
服を少し乱し
お酒の匂いを残して…


千尋「…うぅぅ…頭痛…」

掏明「おかえり」

千尋「ただいま…あっ悪いけどお水くれ
る…昨日飲み過ぎちゃって…」

掏明「…はいっ、お水」

千尋「…あぁ…ありがとう」

掏明「何か…他に言う事ないの…」

千尋「えっ?」

掏明「俺、寝ないでずっと待ってたのに
千尋が帰って来るの…」

千尋「ごめん…でも昨日は上司に誘われ
て上司だから断れなくて…」

掏明「でも連絡くらい」


掏明と話しながら
上着を脱ぎハンガーにかけた千尋
だけどその時、千尋の上着からある物が
ひらひらと落ちた
それは…


掏明「何これっ…名刺?」

千尋「あっ」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ