私の掏明くん
第17章 誕生日なのに…
掏明「ジンだって」
千尋「違うの、これはね…」
ホストクラブでもらった
ジンからの名刺
もらってそのままにしとくワケにいかず
上着のポケットにしまっていたが
まさかこのタイミングで
出てくるとは…
千尋「これは…えっと付き合いで」
掏明「千尋は付き合いでホストクラブに
行くんだ」
千尋「信じてよ…ホストクラブには行っ
たけど何もやましい事は…」
掏明「じゃあ首筋は?」
千尋「首筋?」
わけがわからず
鏡で自分の首筋を確認した千尋
すると首筋にはうっすら赤い痣のような
ものが…
だけどそれは
痣などではなく麗子によって
故意に付けられたキスマークだった
千尋「これは…その…」
掏明「別にいいよ、気にしないから」
千尋「誤解しないでよ、私」
掏明「わかった、じゃあ確かめてみる」