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私の掏明くん

第18章 確認



千尋「かわいいネックレス」

掏明「安物だけど…」

千尋「値段なんて関係ないよ、ありがと
う、すごく嬉しく」

掏明「良かった」


掏明のプレゼント
それは小さなダイヤの付いたネックレス
安物と言っていたが安物ではない
何万、何十万するような
品物だった


千尋「似合う?」

掏明「うん、似合うよ」

千尋「これなら学校にもしていけるから
毎日付けるね」

掏明「…本当は指輪にしようかと思った
んだけど…」

千尋「指輪なんていいよ、高いし」

掏明「千尋に指輪を渡す時にはちゃんと
ちゃんと元の体に戻って、家族との事も
決着つけてからって思って…」

千尋「…そうだね」

掏明「…」


男性が女性に指輪を贈る
それは簡単に出来るような事ではなく
渡す側も
受け取る側も
責任と覚悟が必要だった
だから掏明は千尋に指輪を渡さなかった
いつの日か渡せる日がくる事を信じ
今はまだ…


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