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私の掏明くん

第20章 タイムリミット



千尋「何か?」

教頭「川澄先生、独身だよね」

千尋「えっと…はいっ…」

教頭「気を悪くしないで、実は川澄先生
にお見合いの話がきててね」

千尋「お見合い!?あっ、すいません…
大きな声出して…」

教頭「難しく考えないで、ディナーって
思ってくれればいいから」

千尋「…でも私」

教頭「頼むよ、一回でいいからさ」

千尋「…」


ディナーなんて名ばかり
何と言われようが、お見合いはお見合い
だった
千尋の年齢は27歳
そろそろ結婚を考える歳になっていたが
千尋には恋人が、掏明がいる
だけど掏明は他の人には見えないから
いないも同じで…


教頭「私の知り合いの息子さんなんだよ
だから頼むよ」

千尋「…わかりました」


教頭からの直々のお願いを
断れるワケもなく
一度だけ
という約束で
お見合い、ではなく彼とディナーをする
事に…


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