私の掏明くん
第20章 タイムリミット
掏明「お見合い?千尋結婚するの?」
千尋「しないよ、教頭先生に頼まれて一
回食事するだけ」
掏明「でも一回だけのつもりが相手に気
に入られてとんとん拍子に結婚」
千尋「それはない」
掏明「そんなのわかんないよ」
千尋「掏明の事、お付き合いしてる人が
いるって、ちゃんと伝えるから」
掏明「お付き合いしてる人って俺だよね
俺の事だよね?」
千尋「当たり前でしょう」
掏明「良かった」
千尋「心配なら掏明も一緒に来れば」
掏明「うん」
お見合いは憂鬱だったが
掏明が一緒なら千尋は安心でき、幸せだ
った
だけどそこで
運命ともいえる相手に会うとは…
店員「お連れ様がお待ちです」
千尋「はい」
掏明「どんな人だろう」
千尋「(小声)確か佐藤…佐藤良人って
名前だったかな?29歳のやり手社員だ
って」
掏明「佐藤良人、どこかで…」