私の掏明くん
第21章 チョコレート味
2月14日
バレンタインデー当日
千尋は掏明と一緒に作ったチョコレート
を持って
東矢の病室へ向かった
掏明「食べられないんだから持って来る
意味なくない?」
千尋「気持ちの問題なの、それにチョコ
見たら嬉しくて目覚めるかもよ?」
掏明「…だといいけど」
バレンタインのチョコ
綺麗にラッピングし持って来たが
病室に置きっぱなしにするワケにいかず
最終的には
持って帰る事になるが
千尋は枕元にチョコレートを置いた
千尋「ん~反応なしか」
掏明「…だね」
千尋「今は信じて待つしかないか…」
ガラガラ(ドアが開く音)
その時
勢いよく病室のドアが開き
正直あまり会いたくない人物が現れた
その人物は…
一輝「…」
千尋「一輝君…」
掏明「…」