テキストサイズ

私の掏明くん

第22章 辛い記憶



千尋「辛いと思うけど元に戻る為だから
我慢してね」

掏明「うんっ…」

千尋「…」


家に戻ると
千尋は掏明を元に戻す為
まず掏明がこうなった原因を考えた
辛い事を思い出し向き合わなければいけ
ない
辛い事だったが
これも元に戻す為だった


千尋「じゃあまず、自殺した日の事を教
えて、無理しなくていいからね」

掏明「うんっ…」

千尋「じゃあお願い」

掏明「…あれは…あれは一年前の寒い冬
俺は肉体的にも精神的にもどん底にいた
家にも職場にも居場所がなくて…」

千尋「どうしてなかったの?」

掏明「…それは」


自分の過去を
自殺した日の事を思い出すのは
辛く聞いていた千尋も耳をふさぎたくな
った
だけど聞かなければいけなかった
辛いのに話してくれる
掏明の為にも…


千尋「それは?」

掏明「…いじめられたから」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ