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私の掏明くん

第25章 決断



千尋「…んんっ」

東矢「千尋、おはよう」

千尋「…おはよう」


目を覚ますと
自分の横に裸の東矢がいた
もちろん自分も裸、下着も付けていない
昨夜は結局
東矢は家に帰らず
千尋の家に泊まってしまった


東矢「コーヒー入れるね」

千尋「…ありがとう」


下だけ服を着て
コーヒーを入れてくれた東矢
その後ろ姿に幸せを感じながらもずっと
ずっとこのまま
このまま一緒にいるワケにいかず
ちゃんと決断しなければいけなかった
どうするべきか…


千尋「…東矢」

東矢「あっ、服着ちゃったんだ」

千尋「…」

東矢「そんな顔するなよ」

千尋「…だって」

東矢「…」


「大丈夫」
「一緒にいられる」
東矢にそう言ってほしかった
だけどそんな不確かな事、東矢が言える
ワケもなく
千尋も東矢にこれからの事を
聞く事も出来ず…


東矢「これ飲んだら俺、帰るね」

千尋「…うんっ」


引き止める事も出来なかった


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