私の掏明くん
第26章 それから…
あれから
3年の月日が流れた
千尋「じゃあ私、先に出るから」
東矢「いってらっしゃい」
千尋「行ってきます」
千尋は教師として働き
東矢もアルバイトだったが月20万程度
稼いでいた
千尋の家で一緒に暮らしていたし
千尋の給料だけで生活する事は出来たが
貴子や一輝の為
東矢は
バイト代の全てを
養育費として仕送りしていた
もちろん貴子は
頑なに受け取りを拒否した
だけど離婚の原因は全て自分にあり貴子
に非はない
償いのつもりで
毎月、同じ日に銀行から
貴子の口座にお金を振り込んでいた
だけど貴子はそのお金を一円も
使う事はなかった
東矢「ありがとうございました、お次の
お客様」
貴子「…あっ」
東矢「貴子、だよな」
貴子「えぇ…久しぶりね…」
スーパーでバイト中
3年ぶりに貴子と再会した東矢
貴子は3年前とちっとも変わっておらず
あの頃より
綺麗になっていた