私の掏明くん
第26章 それから…
東矢「貴子、もうすぐバイト終わるから
ちょっと話せる?」
貴子「…少しだけなら」
東矢「ありがとう、少し待ってて」
貴子「…」
スーパーのバイトを終え
少しだけだったが貴子と話す事が出来た
話す内容は
一輝の事や生活の事
そして養育費、お金の事だった
東矢「お金、全然使ってないみたいだけ
ど…」
貴子「必要ないから」
東矢「そうは言っても一輝には」
貴子「私、近々再婚しようと思ってるの
一輝も彼に懐いてるし」
東矢「再婚、そうなんだ…」
貴子「だからもう養育費はいいわ、元々
もらわないって約束だったし…」
東矢「…」
貴子「今まで本当にありがとう、これっ
さっき全額下ろしてきたの」
東矢「えっ?」
貴子「このお金は私じゃなく東矢さんの
大事な人の為に使ってあげて」
東矢「大事な人…」
貴子「じゃあ私、行くわね」
東矢「ありがとう!!ありがとう貴子」