私の掏明くん
第5章 お出かけ中も
掏明「家までどれくらい?」
千尋「(小声)20分くらいかな」
掏明「20分か」
千尋「…」
二人が座ったのは
一番後ろの右側の席に座った
窓際に掏明を座らせ、自分と掏明の間に
荷物を置き
空席をごまかした
千尋「(小声)寒くない?」
掏明「大丈夫、この体寒さとか暑さとか
感じないみたい」
千尋「不思議な体だね」
掏明「千尋、なんか寒そうだね」
千尋「(小声)…少しね」
掏明「おいで、俺が暖めてあげる」
千尋「…いいよ」
掏明「照れるなよ~」
千尋「(小声)照れてないし…」
掏明「そう?」
千尋「…」
肩を抱き寄せ
千尋の太ももを撫ではじめた掏明
冷房ですっかり冷えてしまった千尋の体
には
掏明の暖かい手、指が気持ち良くて
うっとりしてしまった
千尋「…ッ」
掏明「クスッ(笑)」