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私の掏明くん

第5章 お出かけ中も



千尋「うわっ、降ってきちゃった…」

掏明「…雨」


雲行きは怪しかったが
とうとう雨が降り出してしまった
千尋は
急いで荷物をまとめ
カバンから折りたたみ傘を出すと掏明に
貸してあげた


千尋「風邪引くから入って」

掏明「…」

千尋「掏明?」

掏明「あぁ、ごめん…何か今、思い出せ
そうで…でもダメだった…」

千尋「無理する事ないよ」

掏明「…ありがとう」

千尋「帰ろう」

掏明「うん」


一緒に暮らし始めて
初めて記憶に変化があった掏明
結局、この日は何も思い出せなかったが
この日を境に
少しずつ
掏明の記憶に
変化が訪れるのだった…


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