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抵抗

第1章 失敗したスパイたち《1》


順調だった。
そう思っていた。

それを、スピーカーから聞くまでは。

「君たち二人の行動は全て監視されている。」

それだけ言うと声は消えた。

「シュウ、どうする?」

不安にあおられ、シュウの背中に声をかける。

「…任務は、遂行するしかない。」

少し考え、シュウが言った。

しかし、私達はすでに逃げられない罠にはまっていた。

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