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抵抗

第3章 観察記録《1》



稜平は唇を噛んだ。
そして、ただ怯えている瞬一に

「部屋、いってろ」
と言った。

瞬一は涙を浮かべ
「…でも」
と戸惑うが、兄に従うことにしたらしく、部屋をでた。

「父さん、やめてくれ」

それを確認すると、稜平はもう一度言った。

ま、あの父親がやめるわけないけどね。

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