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抵抗

第1章 失敗したスパイたち《1》



その言葉をきいて、さらに四人の男が入ってきた。

男たちはわりと若い。

痛いのは嫌いだし
早くここから逃げ出したい。
だけど、この状況じゃ無料だよ…

男たちのうち、二人はシュウの両脇に立った。

シュウも、殴られたりするの?
自分が殴られるより、それを見る方が辛いよ…

男がシュウの耳元で何かささやいた。
すると、シュウの表情はさらに険しくなり、
「やめろっ!」
と叫んだ。

今の状況で危ないのは、私だった。

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