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「それだけ？他に何された？」

「何もされてねえよ」

「本当に・・・何も？」

「しつこい！キスだけだって、信じろよ。
キスも無理矢理だったし・・・あんな事お前だから・・・」


肩を掴む力が、すっと弱くなった。


「お前だから、何？」

「・・・えっと、それは・・・」

「翔、何？」

「お前だから、何とか許せてるんだよ」


今度は俺を、すっぽりと抱き締めた。


「俺、信じるよ。ごめん、痛かった？」

「大丈夫だよ」


やっぱコイツに抱き締められるのは、嫌じゃない。
空いていた両手を潤の背中に回し、俺も思わずギュッと抱き締めた。


「ねぇ、キスするよ」

「それは・・・」

「翔、嫌じゃないよね」

「あっ・・・」


優しくキスをした。

抱き上げられ、ソファからベットへ行った。