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俺、どうしたい?

第9章 あきらめて

「翔にこんな事して、お願いなんて・・・」

「・・・」

「潤、外で待ってて」

「えっ?!・・・わかった」


俺に言われる通り、家を出た。


「翔ちゃん、ごめんね。怖かったよね」

「うん・・・で、お願いって何?」

「最後に、抱きしめさせて・・・だめ?」

「・・・いいよ」


嬉しそうに俺を、ギュッと抱きしめた。


「本当にごめん。でも俺、翔ちゃんの事本当に大好き。それだけはわかってね」

「うん、ありがとう。でも、ごめん。」


俺の肩が涙で濡れた。
でも俺は、両手を相葉君の背中に、回す事は
出来なかった。

そっと俺から離れた。

相葉君の家をあとにした。


「お願いって、何だったの?」

「ごめんって・・・それだけだよ」

「・・・」


抱きしめられた事は、潤には内緒。
相葉君にしてあげられるのは、こんな事くらいしか無いから・・・。









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