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俺、どうしたい?

第2章 マジなやつ?

「そう言えば、何か相談したい事があるって言ってたけど、何?もしかして聞きのがしてた?」


さっきまで笑顔で話していた松潤が、真顔になった。


「どうしたの?」

「絶対に笑わないで下さいね」

「笑わないよ。で、どうしたの?」

「俺、好きな人がいるんです」


ベタな相談だなぁ。
でも松潤からは、想像つかないけど、本人は深刻なようだ。


「相手は松潤の気持ち知ってるの?」

「実は、随分前に伝えたんだけど、冗談だと思われたみたいで、それからあらためては言
ってないです」

「そっか~、で松潤はどうしたいの?」

「付き合う事は出来ないと思うんです。でももう一度、気持ちだけでも伝えたいけど、迷惑かなって・・・」

「気持ちを伝えるくらいは、いいと思うよ。
そんなに気にする事じゃないと思うけど」

「そうだね、いいよね。俺もこのままじゃ、つらいもん」

「俺、役に立てたかな?明日も早いし、食い逃げになるけど、帰るね。ご馳走さま」

「翔さん・・・」

「んっ、何?」


ソファーから立ち上がった俺を、うつむいたまま呼び止めた。

何か言ったけど、よく聞き取れなかった。

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