テキストサイズ

不器用なタッシュ

第4章 シエロ

ピンポン!


インターフォンが、部屋に響くのがドア越しに聞こえる。


こないだは、焼きそば食べさせて貰ったから、一応少し買ってきてみた。


ガチャ…ドアが開く。


「よぅ~!これ酒と食いもんを少し…わっ!」


ポリ袋を渡そうとして腕を伸ばしかけた途端…抱き付かれていた。


「遅いっ!」


怒鳴られる。


おい!遅くなる言っただろっ!


てか、そんな遅くない!


カチンときて、帰りたくなったけど、明らかに土屋の様子がおかしかった。


「どうしたの?」


「はぁ…入って…。」


「あぁ…。」


だから、何だよ!


渡辺香織とエライ違いだな…無意識に、そんな事を比べてしまっていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ