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不器用なタッシュ

第6章 不安

俺は気が済むまで、香織を抱いた。


「あっ…はぁ…嘉…之…。」


途中、苦しそうに聴こえた声すら、俺のモノだと思った。


そして、気持ちが落ち着いたら…一気に眠りに落ちていった…。


朝方、香織が身体を譲って一言声をかけと言ったが、正直夢うつつで余り解っちゃいなかった。 





「はぁ~。」


大きく欠伸して、腕を伸ばす。


「良く…寝た…。」


そりゃそうだ。 


昨晩、散々香織とヤッて、のんびり朝寝坊だ。


顔を洗いに洗面所に向かうと、簡単な朝御飯が作られていた。


『命…。嘉之の為なら命掛けられるよ。』


トックン…。


こんな安心感…味わった事ない…。


誰も俺の為にそこまで、してくれた奴なんか居ない。


絶対…失いたくない…。




それぐらい、君が必要だったのに…大事だったのに…



君の愛情ばかり貪る事が…




俺の愛情表現に変わっていった…。

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