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不器用なタッシュ

第7章 歪

翌朝、香織は早く起きたみたいで物音に釣られて目が覚めた。


香織はスクランブルエッグを作ってくれ、ブラックが飲めない俺に、甘めのカフェオレ出した。


「香織…今日から泊まりに来なよ。」


今日は金曜日…土日まで一緒に居られる。


何せ2ヶ月半、お預けだったし…。


そして夜になって、香織はマンションにやって来た。


浮かない顔を無視して、俺は来た途端に言った。


「香織、焼き肉食いに行こう。」


昨日も思ったけど、香織は凄く痩せた。


貧血も起きやすくなってたみたいだから、単純に肉を食わせようと思った。


以前行った安い焼肉屋に着いて、メニューを見る。


「香織、レバー大丈夫だよね?」


「うん…好きだよ。」


「クセのあるの結構、大丈夫だよな。貧血起こさないよう、食べとこうぜ。」


「うん…。」


他愛なく会話をするが、香織はまだ様子を伺う感じに、モヤモヤしてくる。

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