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不器用なタッシュ

第7章 歪

「上カルビきた~!」


お待ちかねのカルビが来て、テンションが上がる。


網に載せると、火が大きくなった。


「おっと!」
「大丈夫!?」


驚く香織に、楽しくて笑いながら


「大丈夫~焼き肉奉行に任せとけって!」


焦げない様に、真剣に焼いてると


「くすっ…。」


「なに笑ってんの!」


「マジ過ぎ。」


「焼き肉は常に真剣じゃないと!」


「なにそれ!」


「いいから、ほら食べ頃。」


焼き上げた、最初の一枚を香織の皿に載せる。


「食ってみ!」


香織は笑ってる俺を見ながら、カルビを口に運ぶと


「うん……美味しい!」


「だろっ!」


美味しそうに食べる姿に、満足感が湧いてくる。


焼き続けながら、思い付いた事があり香織に聞いてみた。


「香織のところの家具とか、社割り利くの?」


「うん…少しは、モノにもよるけど、何か欲しいの?」


「あぁ…ベッド…広くてしっかりしたの欲しくね?」


「えっ?」

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