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不器用なタッシュ

第8章 決意

ここんとこも香織とは普通に会っていた。


でも心無しか…壁を感じなくもない。


不安に思いながらも、決意した事を進めて行っていた。


コンテスト…それも海外進出に繋がる様なものを選んだ。


本気で狙って海外進出が決まったら、香織と海外に一緒に行こうと伝えたい。


「驚くかな…。」


流石に驚くよな……その前に、喜んでくれるかな。


俺の未来には、いつの間にか確実に香織がいたんだ。


今日…会えるかな…。


香織にメールする。


『今日、来れる?』


いつもは、この一言だけで大抵香織から了解がくるけど…


『しばらく会えなくなるかもしれないから。』


と、付け加えて送った。


『分かった。行くね。何か食べたい?』


はは…香織は…。


小さく笑って送り返す。


しばらく食べれないよな…


『シチュー。』


一言送ると


『了解!』


胸の奥がポッと温かくなった気分だった。

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