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不器用なタッシュ

第8章 決意

色んな事を考えていたら…


「嘉之!着いたぞ!」


兄貴の声に起こされた。


どうやら寝てたみたいだ。


「ん…あぁ…着いたんだ」


「あはっ!嘉くん顔に洋服の後が付いちゃってるよ~」


「…あっそ…」


寝起きに元木の声はキツいな…兄貴は大丈夫なのか?


はしゃいでる元木に笑い掛ける兄貴…。


普通に幸せそうだ…。


『普通』か…俺もあんな風に笑えるのかな?


兄貴たちに近付くと、知ってか知らずか兄貴が元木に


「好きだよ…」


囁いていた。

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