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不器用なタッシュ

第8章 決意

「須永さん?何か探してるんですか?」


首を回していたのを気にしてか、南さんが聞いてきた。


「あ…関係者って…」


「そうですね…元木さんとか裏ですかね?」


元木はどうでもいいわ…。


まぁ…どうせ挨拶とかで回ってくるだろうし、打ち上げもあるみたいだから、どっかで話せるかな…。


コンテストまで、もう一息だ…。


『頑張って!』


香織が笑顔で、励ましてくれるのを目を瞑って、思い浮かべていた。



それから一時間後に…発表会が始まった…。


お偉いさんの挨拶や、商品の展示。


コンセプトは、ナレーターのこ慣れてるみたいな奴が話していた。


香織の姿は…微塵にも現れない。


自分の名前を紹介されても、どうでも良くなってきそうだった。


早く終わらね~かな…あ~あ…。

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