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不器用なタッシュ

第9章 霹靂

トランスのイベントは、直接には俺に関係ないけど、海外に行くのに少しでも、コネを広げておけと、辻さんに挨拶に引き回された。


基本的に、こうゆうのは苦手な俺だが余りの緊張しないから、いざ本番になるとそこそこ切り抜けられた。




「はぁ~疲れた…」


一段落して、小腹空いたからコンビニでも行こうと思って、フロント階に降りる。


ドアが開いて、出入口に向かおうとすると…


見た事がある人物が…前を歩いていた…。


「香織…だよな…」


そう言えば、辻さん…カッティングの人が来るって行ってた気もする…。


「かおり…」


そんな大きくない声で呼んでみた…。


女性は、一瞬止まった。


やっぱり香織だよな!


俺は一気にテンションが上がってきた。


「香織っ!」


ビックリしたのか、肩が上がっていて笑えた。


だけど…


香織はいきなり急ぎ足で、ドアに向かい出した。

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