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君と描き始める未来に

第6章 幸せの誓い

香織が、御両親への挨拶が終わり感涙の中、最後は俺の皆様への挨拶だけになった。


緊張感を感じながら、ゆっくりと想いを伝えていった。 



「本日はお忙しい中を、私たち二人のためにお集り頂きまして有難うございました。」



二人で合わせてお辞儀をし


「この様に思い出に残る披露宴が出来たのも、ひとえに皆様のお陰と心より感謝申し上げます。」


皆に感謝を込めながら


「ここまで温かく、時々厳しく育ててくれた両親、叱咤激励をくれた友人たち、仕事を助けてくれた職場の方々…今二人がこの日を無事に迎えられたのは、そんな皆様に支えられてきたからに他有りません。」


本当に…色々あったよな…。


「香織と出会う半年前に…私は婚約者を病気で失いました。」


ザワ…会場が少し騒然となる。


そんな中にも、香織は正面を向いて凛としていた。

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