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君と描き始める未来に

第2章 指輪と混乱と我慢

色々考え事をすると、香織は湯船に潜ると言っていたのを真似して潜ってしまった。


確かに気持ち落ち着いた様な気が…


「志信!」


しないっ!


俺の悶々としてる気持ちを知らない香織は、後ろから抱き付いてきて


「マッサージしようか?疲れてるみたいだし!」


後ろから顔を覗き込む様に、見上げてくる。


このまま、きつく抱き締めてしまいそうな衝動を抑えながら


「マッサージだって体力使うだろう…大丈夫だよ。」


それにアチコチ触られるのも、微妙だし。


「そう…。」


心配そうに俺を見る目が、潤んでクラクラさせる。


「はぁ…じゃあ、香織…甘えていいかな。」


その言葉に、パァ~と嬉しそうに頷く。


「うん!うん!」


「じゃあ…ソファーに腰かけて。」


「へっ!肩から揉めばいい?」


いそいそと香織は、ソファーに腰かけた。


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