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君と描き始める未来に

第11章 君との思い出

お風呂から上がってリビングに行くと、テーブルに靴下が置かれていた。


改めてじっくり見ると、本当に小さい。


光花は、いくつ靴下を編んできたんだろうか…。


香織が、部屋出て来て


「志信何か飲む?今日、全然飲めなかったでしょ?」


「うん、ビール貰おっかな!」


「は~い!」


冷蔵庫の扉を開けて、ビールを二本取り出して、片手を伸ばして渡してくれた。


プシュッと、小気味良い音がする。


「お疲れ様~!」


ニカッと口を開けて君は笑う。


「お疲れ様…。」


一気に飲み込み


「きゃ~!ウッマいねぇ~。」


「ぷっ!いい飲みっぷりだね!」


「もう~!いつもと変わらないもん!」


こんな他愛ない話が出来るだけで、本当に幸せだと思った。


相変わらず床に座り込み、テーブルにビールを置くと、香織は靴下を見詰めて黙ってしまった。

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