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君と描き始める未来に

第3章 実家の魔の夜

「あぁ…めちゃくちゃ大事にします。」


香織は、俺を暗闇から救ってくれた。


「ベタ惚れね~。二人の切っ掛けは何なの?」


「へっ!切っ掛け!?」


まさか聞かれるとは、思わなかった!


「あ…うん…実は、香織の前に付き合ってた子が、病死して、落ち込んでる所に住まいの近くで香織に出会って…そのまま飲みに行きまして…。」


かなり濁して話してしまう。 


真実を伝えたら、怒りの鉄拳で、何が飛んでくるか解らない…。


「そうだったの…確かに連絡しても、義務的でしかない時期があったわね…。あんたは卒無さすぎて一人背負うから、可愛げないのよ!少しくらい甘えなさい!」


「ははは…そうなの俺?」


「そうよ!つまんないじゃないの!」


そっか…つまんなかっただけなのか。


母さんにとって、俺はいつまでも子どもなんだな…。


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