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君と描き始める未来に

第3章 実家の魔の夜

香織を客間の布団に運んで、台所で片付けをしてる母さんのところに行く。


すっかり綺麗に片付けが終わっていて、改めて母さんのタフさを痛感した。


「母さん、後俺がやろうか。」


そう言うと。


「久しぶりに帰って来て、台所勝手されても困るからいいわよ!」


こんな言い方だが、母さんなりの気遣いだろう。


「うん…今日は、有り難う!」


洗い物が終わった、手を拭きながら


「どう致しまして!私も父さんも嬉しかったわよ。やっと、志信がお嫁さん連れて来てくれて…ホッとしたわ…。」


俺はお茶を淹れ


「ご心配おかけしました。」


兄さんの結婚が早かった分、中々彼女を連れて来ない俺に内心、気になっていたんだろう。


光花の事は、存在は感じてたみたいだが、後半は俺が辛くて連絡を途絶えてしまっていたからな。


「香織…いい子だろ?」


湯飲みを母さんに渡す。


「そうね!あんたにしては上出来よ!大事にしてあげなさいよ。」


微笑みながら、お茶を啜る。


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