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君と描き始める未来に

第2章 指輪と混乱と我慢

早目に着いた会社の休憩室でコーヒーを飲みながら、窓辺でオフィス街を見下ろす。


「あれ~小田切早いな!」


「おはよう、滝島。」


悪友?と、言うか腐れ縁の滝島も仕事前のモーニングコーヒーを飲みに来た様だ。


「香織ちゃん、もう大丈夫?」


2ヶ月前…恋人の渡辺香織は子どもを庇って車に跳ねられてしまい、入院した。


「あぁ…お陰様で、一昨日退院したよ。」


「良かったなぁ~!香織ちゃんが、意識取り戻すまで付きっきりだったしなオマエ!」


「ははっ!また迷惑かけたな!」


「こんな迷惑なら、いつでも受けるでぇ~!」


また…なんちゃて関西弁だ。


「サンキュー。」


今日は、穏やかに受け止められる。


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