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君と描き始める未来に

第3章 実家の魔の夜

朝風呂に入り、朝食の味噌汁を一口飲んだ香織は


「わぁ~!何かこのお味噌汁、円やかですね~!柔かい味がします。」


感嘆してると


「あら~解る?お味噌、手作りなのよ!」


誉められて、嬉しさがあからさまな母さんが、焼いた干物を香織の前に置く。


「えぇっ!お味噌手作り!凄い!」


本気で驚いてる。


「毎日、飲まされてたよ。」


「え~羨ましい!お味噌汁って、ホッとするよね!」


「うん…まぁ…毎日飲み過ぎなのもあるけどね…。」


「ん?お味噌汁を?」


「お酒…お味噌汁は気付け薬みたいなもんなんだよ、我が家の。」


「へぇ~!そうなんだぁ~!」


あ~笑うところか、感心してるし。


香織は何でも吸収しちゃうんだな。


思わず微笑む俺と、満足気にお味噌汁を飲む香織を母さんは静かに見守っていた。


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