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君と描き始める未来に

第3章 実家の魔の夜

そして、実家には予定の時間より一時間遅れて到着した。


「志信!どこ寄り道してたの!」


「ちょっと見せたい景色が、あったんだよ!」


「はい!海が、見えました!」


話を合わせてくれたが


「あらそう…てっきり、ここぞとばかしに、香織さんを独り占めしてたのかと思ったわ~!」


ギックゥ~!
やっぱり見てるのか!
何か仕掛けてるのか!


香織は、顔を赤らめてるし。


「香織さん、疲れたでしょう~!脚伸ばして寛いでちょうだい!」


「有り難うございます!お義母さん、これお肴にでもと…。」


土産の佃煮セットを渡すと


「キャ!嬉しいわぁ~!夕飯は軽く熱燗で、キュキュっといきましょうかしらね!」


早速だよ!!


「はは!いいですねぇ!」


香織もスッカリ、母さんのペース。


あぁ…やっぱり、夜明かしコースかな…。


香織は早く、寝かさなきゃ。


「おやじ~ただいま!」


「おぅ!志信、香織さんいらっしゃい!」


小田切家の夜が、また始まるのだった。


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