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君と描き始める未来に

第4章 同盟軍

ソファーに二人で腰掛けて、テレビでも付けようとした時


「志信…さっきのレストランなんだけどさ…。」


「うん!何処か行きたいところある?」


フンパツしてあげよう~今日の事は本当に助かったし、何ならホテルに泊まっちゃってもいいけど!


「うん…行かなくていいよ…。」


高層階からの景色はさぞかし…ん…行かなくていい?


「えっ!じゃあ、割烹とかにする?」


「う~ん…料理とかじゃなくてね…。」


下を向いて、モジモジしている。


「香織?いいよ何でも言って、フンパツするから!プレゼントとかがいい?」


「ううん…それもいいや…。」


「何で!?」


やっぱり、怒ってるのかな?


気に障ってないなんて事は、ないだろうし…


「香織…あのね…」


「抱き締めて欲しい…ギュッと力強く…。」


「えっ?」


『抱き締めて欲しい』


それが香織の望んだ事なのか…。

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