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えっちな「やみのおうへのみち」

第4章 「暗転の魔道――悪夢導く血の少女」

こう俺がおもむろに言い放つと、少女は透き通るような、まるで鈴虫の羽音の心地よい波長のみを抽出し、サンプリングして作られたかのような声で、

「あたし、は、古代の魔道を扱うことにかけては日本で最強の呪術者、そして霊能者。影を操り、重力を制御し、人心を自在に掌握し弄ぶことができる、の。あなた、は、どうやら心に冬の台風のような、黒く激しい、死の匂いを充満させているの、ね。いいわ。あたし、が、あなたをこの世から追放して、もっとこの世界を、やさしく、してあげる、から」

などと言い出したから驚いた。

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