禁断の果実
第3章 楓
ちょ…ちょっと待って……
初めてってまさか…?!
「…意味…わかる…?」
あたしが何にも返事をしないから不安そうに聞いてくる楓…
「…う、うん…たぶん」
「たぶんって!」
クスクス笑ってあたしの頭を撫でる
「…ちぃちゃんの初めてのエッチを俺にくださいっ」
ボッと一気に顔から熱気が出たのがわかった
は…初めてのエッチ……
「お返事は…?」
ドクンドクンドクン…
「…はぃ……」
途端にギュッと力強く抱きしめられる
「ちぃちゃん…!!
俺、マジで嬉しい!!」
ぎゅぅぅ〜〜っと抱きしめてくる楓の息が耳にかかる
「いますぐってわけじゃないからね?!
ちぃちゃんの心の準備が出来たときにちゃんとしような?
俺、それまで待ってるから!」
コクン…
あたしは小さく楓の腕の中で頷いた
楓のあたしの気持ちを尊重してくれるところがとても大好き
楓ならあたしの初めてをもらってほしいって思う
「あ…でも俺も初めてだからさ…
ちゃんと知識勉強しとくから!」
「…え?どうして?」
「どうしてって…ちぃちゃんに最高に気持ち良くなってもらいたいからに決まってるじゃん!」
キュン…
ヤバイよ、楓…
嬉しすぎる…
あたしは楓の髪を触りながら撫でた
「ありがとう…楓。大好き」
「俺も大好き」
チュッとキスを交わしてその日はゆっくり眠りについた