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身代わり妹

第13章 敵意

「ご馳走さま」

そう言って、凌太が食器を流しへと運んでくれる。


「あ、洗うからいいよ」

手を出すのに、

「いいって! 美優は座ってろよ」

凌太が洗い物を済ませてくれる。


「じゃあコーヒー淹れるね」


梅雨の合間の久しぶりに晴れた今日は半袖でも暑いくらい。

私は冷蔵庫から、冷やしておいたコーヒーを取り出した。



「サンキュ」

洗い物を終えた凌太がコーヒーを受け取り、2人でソファーに座りゆったりとした時間を過ごす。



「今日も忙しい?」

「うーん、今日は比較的空いてるかな」


今は秋村病院の昼休み。

私の様子を見がてら、凌太は毎日昼ご飯を食べに戻ってきてくれていた。

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