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「優太は本当に優しいねぇ」

「うん、ぱぱみたいでしょ？」

由美さんに褒められた優太は得意げにそう言った。



「そうね。それに優太はお兄ちゃんだもんね」

由美さんが優太の頭を撫でる。


「うん！ ゆうたね、りんちゃんとあかちゃんのおにいちゃんだよ」


─────赤ちゃん？

首を傾げる私。

同じように首を傾げている由美さんと顔を見合わせた。



「ままのおなかにあかちゃんいるよ」


─────え⁉︎

まさか…‼︎


お腹を見つめてみるけれど、自分の身体なのにその兆候が全くわからない。



「美優っ、これ使って！」

由美さんに渡された妊娠検査薬で、半信半疑が確信へと変わった。



「ゆうたのおとうと」


─────ええ⁉︎

性別まで見えちゃうんだ！


「美優、今夜はパーティーだね！」

そう言って、由美さんは嬉しそうに支度を始める。





ねぇ凌太、

凌太のおかげで、また一つ…私の宝物が増えるよ。


凌太が帰ってきたらなんて言うかな？

凌太の事だから、すごく喜んで、またすごく大切にしてくれるんだろうな。











『身代わり妹』 広竹 みぃ
2013.10.1執筆開始〜2013.11.30完結
最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございました！