テキストサイズ

身代わり妹

第16章 【プレゼント】第一章・宝物

「美優、あんたに拒否権はないのよ。

美姫に必要になったら、あんたから臓器やら血液やらを貰うの。

その為にあんたを産んだの。

美優は美姫を生かす為に生まれてきたのよ」


子供の頃から、母に何度となく言われてきた言葉。

あの頃は、それが当然だと思ってた。

それが私の生きる意味だと思ってた。


でも、今は違う。

私には護るべき宝物がある。


凌太…あなたが教えてくれた。

あなたが、私にくれた宝物たち……。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ