
なななのな♪
第101章 2月11日
「亜紀乃…」
学はそう私の名前を呟きながら、身体を私に向けた。
「………それって、いつ亜紀乃に実行していいの?」
「は…?」
質問の意味が分かんない。
顔から読み取ろうとしてもそれは不可能な話。
「意味分かんない…どゆ意味?」
「触ったり、キスしたり、好きって言ったり、それっていつすればいいの?」
いつって…
やっぱりバカにしてんのかな?とか思うけど…
そんな様子はない。
本当に表情読めないって調子狂う───
「そんなのっ…そうしたいって思ったときに決まってんじゃん…っ」
真面目に答えるのも馬鹿馬鹿しい…
やっぱり、学はそんな私を見て影で笑ってるんじゃないだろうか。
「それって、ずっとってこと?」
………………今、サラリと彼はすごいこと言ったような…
「学は…ずっと…そんなこと思ってるの…?」
そう質問すれば、
「うん」
彼はそう当たり前のように返事をする。
