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なななのな♪

第104章 2月14日

みんな私の気持ちを察したように、恐る恐る私を見てる。



学は友達はいるけど、女の子と話しているのは見たことない…

だから、私だけ特別なんだとか勝手に思ってたけど、


渡すって言ったってことは、あの女の子は学と会話をしたわけで…


いや、いいの会話するくらい…全然…


でも気になる───…



「学…ちょっと来てっ!」


「………亜紀乃?」


長い前髪から無表情が覗く。


私は学の腕を掴んで、

人気のない廊下まで連れ出した。



「………なに?」


なにって…

なんだろう…私…何を言いたかったんだろ


「亜紀乃…」


「っ……学には…チョコあげないっ!」


子供っぽい私。

分かっててもね、

学も私みたいに焦ればいいんだって意地悪な心が働くの。


「…………分かった」



は?



何、分かったって…


私からもらえなくても別にいいってこと?


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