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ただ…愛してる

第9章 夜よ明けないで

人通りの少ない路地に入り
壁にはなこを叩きつける



『お前ふざけんな!遊びなのか!』


はなこは…下を向いて


『あなたには、若い彼女がお似合いよ』



『俺は…俺はお前が必要なんだ!
それにばかにすんな!年齢なんか
くだらねーだろが』



はなこは…震えながら


『若い貴方を好きになって…あたしは
総てを失うのが恐いの。』



はなこを抱き締める



『離さない。離さない。だから
俺を愛して…』



はなこの唇を塞ぎ



久しぶりに
柔らかな匂いが俺を包んだ




『ごめんね。ちゃんと連絡するから』




はなこの涙を拭い



『あの男は?』



『取引先の人だよ』



はなこに謝る俺



その夜
はなこさんから
lineがきた。


元彼女からの怒りのメールも

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