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ただ…愛してる

第9章 夜よ明けないで

盛り上がった部屋は
疲れきった
小さな男の子が
あいとに抱えられ
ベットに寝かされた。


『可愛いな…だれかさんに似てるからかな…』


男の子の髪を撫でながら
据わる俺を


優しいコーヒーの匂いで
リビングへ誘われる…



『ねぇ。寝たよ。智美さん』



『本名で呼ばないでよ。あいとさん』


わらいあう俺達は…
どう見えるかな



ソファーに座り
肩を寄せあいながら
キスを交わし
肩を抱き締める。


まだ…何か躊躇うような
はなこさん。



『ねぇ。コーヒー旨いね』

俺は照れながら話し出した


音楽をかけた


80年代のバラードが流れた。


『好きだ。帰らないで…』


はなこさんは、俺に抱きついて


『帰りたくない…貴方と居る
この夜が永遠に続けばいいのに…』


目を真っ赤にして
俺をきつく抱きしめた。



『これは不倫になるの?俺は麻痺してるのかな…悪いことをしてる意識がないんだよ…どしてだろ。』


はなこさんは…黙ったままだった



『あいと…あたしね。まだ…サイトで
知り合ったばかりだから、あなたの事
分からないことだらけなんだけど…
正直、複雑な気分でわあるの。』

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