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ただ…愛してる

第9章 夜よ明けないで

はなこさんの車が
マンション前に付けられていた
窓が開いて


『あー連れてきてくれたの?ありがとう』


にこやかに微笑む



『う…うん。もうかえんの?』



帰るなよ



『子供が居るから、それに遅いし』



『やだ!おにぃちゃんと遊ぶ。』



よし!よし!いいぞ



『えー駄目だよ。帰らなきゃ』



はなこさん
頑固だわ。頑固すぎるわ。



『息子さんは、居たいみたいだし
いいじゃん。』


はなこさんの息子ちゃんは
あいとの後ろに隠れて
車に乗らない



『あーぢゃぁ…少しだけね』



はなこさんは
渋々駐車場に車を停めに行った



俺達は…親指を挙げて

イェーィと二人で盛り上がった


『おにぃちゃん。何する?』

手を繋ぎながら
あいとを見上げ
笑う


『うーん。そだな。カービーやる?
マリオカートとかWiiだけどさ』


目線を合わせ
あいとは
ウィンクした。


空は美しく輝く星が
二人を照らした。


『うん。どっちもしたい』



『いいよ。あ。ママきたぜぃ』

手を振る俺達は
周りから
家族に見えるのかな…

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