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砂漠の月、星の姫~road to East~

第2章 第二夜【国境の月~road to east~】

「いや、済まない。からかっているつもりはないんだ。ただ、月があまりにもきれいで、その月を見ている君がまた美しいので、思わずそんな言葉が口から出てしまった。聞いたことがないのも無理はない、私が即興で、今、ここで創ったのだから」
「素敵な曲」
 タリムが呟くと、男は満足げに頷いた。

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