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砂漠の月、星の姫~road to East~

第2章 第二夜【国境の月~road to east~】

「この髪飾りと食糧を―ほんの少しでも良い、交換して欲しい」
 タリムが低い声で言うと、男はしばらくの思案の後、薄く笑った。
「ああ、取り引きに応じよう。だが、この髪飾りはちゃんとしまっておくんだな」
 男は、タリムが差し出した髪飾りを彼女の方に押しやった。

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