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砂漠の月、星の姫~road to East~

第2章 第二夜【国境の月~road to east~】

 カシュガルが手を差し出す。陽に灼けた逞しい手であった。タリムは躊躇うことなく、その手を取った。
「これからどこへゆく?」
 カシュガルの問いにタリムは微笑んだ。
「東へ」
「東か、陽の昇る方角か、悪くはないな」

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