砂漠の月、星の姫~road to East~
第3章 第三夜【砂の蜃気楼】
―あとがき―
歴史のブラック・ホールというものについて、皆さんは考えたことがありますか?
歴史には空白の部分が私たちが思っている以上に多くあると思うのです。例えば、今回のお話は歴史ファンタジーですが、もしかしたら、現実にこんなこともあったかもしれません。全くなかったと断定することはできないのです。何故なら、後世に伝わる、つまり現代に生きる私たちの知る歴史というのは、あくまでも書き記されたものであって、本当の真実はその時代を生きた人々しか知り得ないからです。殊に正史、国が編纂した歴史書というのは、時の権力者、為政者によって編纂されますから、当然ながら、権力者に都合の良いように書かれている部分が往々にしてあるのです。
歴史のブラック・ホールというものについて、皆さんは考えたことがありますか?
歴史には空白の部分が私たちが思っている以上に多くあると思うのです。例えば、今回のお話は歴史ファンタジーですが、もしかしたら、現実にこんなこともあったかもしれません。全くなかったと断定することはできないのです。何故なら、後世に伝わる、つまり現代に生きる私たちの知る歴史というのは、あくまでも書き記されたものであって、本当の真実はその時代を生きた人々しか知り得ないからです。殊に正史、国が編纂した歴史書というのは、時の権力者、為政者によって編纂されますから、当然ながら、権力者に都合の良いように書かれている部分が往々にしてあるのです。